学校向け

か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(46)“きちん”

「いったい、どうしたというのだね」貞行はきちんと正座したままで、おだやかに言った。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]149、150より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(45)“しょんぼり”

貞行をみると、六さんがあわててたたみに額をこすりつけた。「どうも、虎雄がとんだことを致しまして……」虎雄もしょんぼりとうつむいていた。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]144、145、146より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(44)“くしゃくしゃ”

言いかけた六さんの言葉を信夫が鋭くさえぎった。「ちがう! ぼくがひとりで落ちたんだ!」信夫の言葉に六さんの顔がくしゃくしゃにくずれた。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]134、135、136より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権...
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(43)“ぽかん”

「お前がおれをつき落としたなんて、だれにも言うな!」信夫は命令するように、口早に言った。虎雄はポカンとして信夫をみた。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]121、122より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を...
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(42)“ぴりり”

「空の向こうに行かなきゃ、わかるわけがないや」信夫は利かん気に眉をピリリとあげた。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]89、90より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文化財...
な行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(41)“にやり”

「ふうん。三年生でも空の向こうに何があるのか、わからんの」虎雄の黒豆のような目がにやりと笑った。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]87、88より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(40)“きっぱり”

「知らん」信夫はきっぱりとした口調で答えた。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]85、86より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文化財団」が所有・管理しております。著作物の...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(39)“ばたばた”

(もう先生はどこにも行かないぞ)信夫は得意満面という顔つきで、元気よくバタバタと廊下をかけて外に遊びに出た。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]73、74より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(38)“そっ”

「ほんとうにどこにも行かないでね」念を押すと、先生は信夫の手をそっと握って微笑した。信夫はうれしかった。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]71、72より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団...
な行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(37)“にっこり”

先生はおどろいたようにそう言ってから、「わかりましたよ」とにっこりして、信夫の着物の肩あげをちょっとつまんだ。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]68、69、70より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営す...
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(36)“ぴたり”

祖母はそういって、信夫のそばにぴたりと坐った。祖母がひざをくずした姿を、信夫は一度もみたことがない。だから女はみんなこうして坐るものと信夫は思っていた。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]20より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(35)“こっくり”

「あら、永野さんはどうしました? 遊びに行かないんですか」信夫はだまって、こっくりとうなずいた。先生はおどろいて足早に近づいてきた。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]55、56より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(34)“ぞろぞろ”“ぐずぐず”

翌日休み時間の鐘がなって、生徒たちはぞろぞろと外の運動場に遊びに出た。しかし信夫はぐずぐずと教室に残っていた。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]54より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(33)“すべすべ”“つるつる”

先生が近よってくると、何かいい匂いが漂う。祖母のトセのようにびんつけ油の匂いとはちがうと信夫は思った。先生と手をつなぐと、やわらかくて、すべすべしていて、信夫の手までつるつるになるような感じだった。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]48より 〈著...
さ・ざ・しゃ・じゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(32)“そっ”“もじもじ”

先生はよく生徒の頭をなでた。先生が近よってきて、そっと頭をなでると、いたずらをしていたわんぱく小僧たちはもじもじしておとなしくなった。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]47より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(31)“つくづく”“きちん”

信夫はつくづくと思ったものである。今も祖母がきちんとひざをそろえて信夫のそばに坐った時、信夫は何となく虎雄の母の姿を思い出した。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]28、29より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(30)“がたごと”

いつか信夫は六さんに連れられて、一度虎雄の家に遊びに行ったことがある。ガタゴト音のするどぶ板を踏んで、戸をあけるといきなり部屋があったのに信夫はおどろいた。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]26より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(29)“がっしり”

祖母はがっしりとした体つきで、怒ると父の貞行よりずっと恐ろしい。だがだいたいにおいて信夫をかわいがってくれたから、信夫は祖母がきらいではなかった。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]16より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(28)“げっ”“ぽろぽろ”

信夫は口の中に指をさし入れて、のどちんこにさわろうとしてゲッと吐きそうになった。すると目に涙がにじんだかと思うと、涙がポロポロとこぼれてしまった。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]14より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三...
三浦綾子作文賞

第25回 三浦綾子作文賞 作品募集について 

募集要項は準備ができ次第お知らせをいたします。今しばらくお待ちくださいませ。お問い合わせは、三浦綾子記念文学館までお願いいたします。メール(toiawase@hyouten.com)か、電話(0166-69-2626)でお寄せください。
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(11)泳いでみたいような青……

泳いでみたいような青い空であった。じっとみつめていると、空の奥からたぐりよせられるように、細い絹糸にも似た雲が湧いてくる。 三浦綾子 『ひつじが丘』より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公...
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(10)光って、演出家ね。人……

光って、演出家ね。人間も光があたるかあたらないかで、あんなにも違うかしら。 三浦綾子 『積木の箱』[砂湯]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文化財団」が所有・管...
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(9)本当に人を最も大切に……

本当に人を最も大切にすることこそ、物事の出発点でなければならない。 三浦綾子 『一日の苦労は、その日だけで十分です』[すばらしい〝愛〟](本当に人を愛せるか)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運...
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(8)見えんどもええ。真心……

見えんどもええ。真心は届くべ。誰にも見えん所でも、真心こめて生きるこった。 三浦綾子 『泥流地帯』[矢車](二)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文化財団」が所...
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(7)一生を終えてのちに残……

一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである。 三浦綾子 『続氷点』[たそがれ]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文化...
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(6)〝汝の敵を愛せよ〟は……

〝汝の敵を愛せよ〟は字数にしてわずか七字だ。しかしこの七字は、また何と途方もなくバカげたむずかしい内容を持っていることだろう。 三浦綾子 『氷点』[どろぐつ]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運...
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(5)しかし目に見えて痩せ……

しかし目に見えて痩せ落ちた妻の肩から、白い蝶が舞いたつのをみたとたん、思いがけない愛情が胸いっぱいにひろがるのをどうすることもできなかった。 三浦綾子 『氷点』[ルリ子の死]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾...
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(4)人の愛を受けるのに必……

人の愛を受けるのに必要なのは、素直に感謝して受けるということではないだろうか。 三浦綾子 『道ありき』[二九]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文化財団」が所有...
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(3)親が子を愛することも、……

親が子を愛することも、男が女を愛することも、相手を精神的に自立せしめるということが、ほんとうの愛なのかもしれない。 三浦綾子 『道ありき』[二八]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益...
15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(2)ほんとうに人を愛する……

ほんとうに人を愛するということは、その人が一人でいても、生きていけるようにしてあげることだ。 三浦綾子 『道ありき』[二八]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文...