朗読会 【行事案内】2023年6月9日(金)[氷点カレッジ]朗読会 自伝小説『この土の器をも』(綾の会)を三浦綾子記念文学館本館1階ホールにて開催いたします。 件名について、以下の通りお知らせをいたします。三浦綾子の自伝小説『この土の器をも』を綾の会(当館ボランティア組織)による朗読でご鑑賞いただければ幸いです。記開催日時:2023年6月9日(金) 14時00分~15時30分場所:三浦綾子記念文学... 2023.05.31 朗読会朗読
講座・ガイド・読書会 【行事報告】2023年5月17日(水)2023年4月期「三浦綾子文学の世界を知る」第2回目が三浦綾子記念文学館にて開催されました。 2023年4月期道新文化センター旭川駅前教室 教養・文学講座「三浦綾子文学の世界を知る」の第2回目が、5月17日(水)14時より開催されました。当日担当した難波真実より届いた報告をご紹介いたします。今回は教室を飛び出して、当文学館で開催しま... 2023.05.31 講座・ガイド・読書会案内人養成講座
朗読会 【動画追加のお知らせ】朗読フェスティバル2022(三浦綾子記念文学館朗読友の会「綾の会」) 大変長らくお待たせをいたしました。件名の動画を三浦綾子記念文学館公式YouTubeにて録画配信いたします。綾の会(当館ボランティア組織)による朗読をご鑑賞いただければ幸いです。公開が大幅に遅れたことをお詫び申し上げます。今後の行事については... 2023.05.31 朗読会
講座・ガイド・読書会 【行事案内】2023年6月13日(火)13時30分から 三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』を開催いたします。 件名のとおり、三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』 を開催いたします。三浦綾子『天北原野』の対象箇所を輪読し、講師の解説後、感想を語り合う会です。傍聴も可能です。どなたでも参加できます。ご不明点がございましたらお問い合わせをいただければ... 2023.05.31 講座・ガイド・読書会読書会
講座・ガイド・読書会 【行事報告】2023年5月9日(火)13時30分から 三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』を開催いたしました。 みなさまお変わりございませんか。三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』が5月9日(火)に開催されました。タイトルのとおり、三浦綾子の長編小説『天北原野』(新潮文庫)を毎回少しずつ読み進めています。今回より三回にわたり下巻「怒濤」の章を読ん... 2023.05.11 講座・ガイド・読書会読書会
講座・ガイド・読書会 【特定非営利活動法人 ことばのひろば五億の鈴の音からのお知らせ】2023年5月28日(日)14時00分開演 田中綾館長講演会「ことばの講演会Ⅳ 三浦綾子生誕101年記念講演 あたたかき日光」がEZOHUB SAPPOROにて開催されます。※要入場料・要事前申込 定員になり次第締切 件名の通り、田中綾館長の講演会がEZOHUB SAPPORO(札幌市東区)にて開催されます。当日は講演会のほかに、朗読会や書籍および関連グッズの販売も行います。三浦綾子記念文学館が主催するものではございませんが、当文学館の後援行事のため知ら... 2023.05.11 講座・ガイド・読書会講師派遣
案内人ブログ 【案内人ブログ】No.69(2023年5月) 今求められている知里幸恵 記:三浦隆一 今年2023年3月「大雪と石狩の自然を守る会」と「旭川サケの会」は合同でアイヌの儀式「カムイノミ」を行い、旭橋をバックにサケの稚魚を放流した。秋の「カムイチェップノミ」は昔からアイヌがやっていた伝統的行事であるが、春の放流の為の神事では本... 2023.05.10 案内人ブログ
講座・ガイド・読書会 【動画追加のお知らせ】[氷点カレッジ2022]文学講座「旭川の文学の歩み」(石川郁夫) 大変長らくお待たせをいたしました。件名の動画を三浦綾子記念文学館公式YouTubeにて録画配信いたします。地域文学の第一人者・石川郁夫氏に「旭川の文学の歩み」について幅広くご講話いただきました。今後の行事については、当館公式サイトおよび「氷... 2023.04.27 講座・ガイド・読書会文学講座
読書会 【行事案内】2023年5月9日(火)13時30分から 三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』を開催いたします。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか。本日4月25日は、三浦綾子生誕から101年となる日です。三浦綾子記念文学館では、綾子の作品を後世に伝えるべく、件名の 三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』 を毎週第2火曜日に開催しております。三浦綾子... 2023.04.27 読書会
講座・ガイド・読書会 ギャラリートークを開催しました(2023年4月22日) 2023年度企画展「綾子と海」のギャラリートークをおこないました!今回は4人が登場。三浦文学案内人の山口さん、三浦さん、富樫さん、難波事務局長です。それぞれ、自分の担当パートについて、パネルと展示資料の説明をしました。山口さんは、「ルーツと... 2023.04.23 講座・ガイド・読書会ギャラリートーク
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(125)“ぼーっ”“ぺこり” 二人は木からおりると、かけ足で縁側にもどって行った。菊を見ると、吉川はぼうっと耳まであかくなって、ぺこりと頭を下げた。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]173より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営... 2023.04.23 は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行
や行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(124)“ゆさゆさ” 「ハーイ」信夫は答えて、いちょうの枝をゆさゆさとゆすった。菊の白い顔がこちらを向いて笑った。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]165より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子... 2023.04.22 や行
さ・ざ・しゃ・じゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(123)“すらり” 菊の呼ぶ声がした。澄んだ声である。いちょうの木の上に登っている信夫と吉川修には、縁側に立っている菊のすらりとした姿が見える。菊は方角ちがいの方を見て呼んでいる。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]163より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三... 2023.04.22 さ・ざ・しゃ・じゃ行
講座・ガイド・読書会 【行事報告】2023年4月19日(水)2023年4月期「三浦綾子文学の世界を知る」第1回目が旭川道新文化センター旭川駅前教室にて開催されました。 2023年4月期道新文化センター旭川駅前教室 教養・文学講座「三浦綾子文学の世界を知る」の第1回目が、4月19日(水)14時より開催されました。この講座は、令和5(2023)年度三浦文学案内人養成講座を兼ねており、4月期の講座は今回が第1回... 2023.04.20 講座・ガイド・読書会案内人養成講座
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(122)“ぶらぶら” 「ふうん」吉川は木の枝にまたがって足をぶらぶらさせながら、そう答えただけだった。喜んでくれるかと思っていた信夫は拍子ぬけした。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]156、157より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子... 2023.04.15 は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行
さ・ざ・しゃ・じゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(121)“ すらすら” 「吉川、ぼくもお坊さまになろうと思うんだ」この間から言おう言おうと思いながら言いそびれていたことを、信夫は木に登ったとたんにすらすらと言えた。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]154、155より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著... 2023.04.15 さ・ざ・しゃ・じゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(120)“ げらげら” ふじ子も、どうやらその母をまねているらしかった。「だめねえ。おにいさまも何かごあいさつをしてちょうだい」信夫と吉川はげらげら笑って逃げだした。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]150、151、152より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦... 2023.04.15 か・が・きゃ・ぎゃ行
さ・ざ・しゃ・じゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(119)“ そっ” 菊はだまってうなずき、そっと目頭をおさえてうつむいた。その夜、信夫は布団の中にはいってからも、ねむられなかった。母の涙が気になった。自分が母に悪いことをたくさん言ったような気がした。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]126より〈著作物の使用... 2023.04.15 さ・ざ・しゃ・じゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(118)“ きちっ” 「でも、おかあさまはおばあさまのことを忘れているから、ごはんを上げないのではないのですよ」菊は信夫の前にきちっと坐った。今まで見たことのないようなきびしい菊の姿だった。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]107、108より〈著作物の使用につい... 2023.04.15 か・が・きゃ・ぎゃ行
た・だ・ちゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(117)“ どっ” 「一体どうしました?」菊が顔をのぞきこんだ。信夫は顔をそむけて菊のそばをすりぬけ、仏間にかけこんだ。仏壇の前に坐ると、何か自分でもわからぬ悲しみがドッと胸に溢れた。祖母がかわいそうなのか、自分がかわいそうなのか信夫にもわからない。ただ、涙が... 2023.04.15 た・だ・ちゃ行
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(116)“ ぽたり” 「信夫さん」菊の呼ぶ声がした。信夫はだまってうつむいた。ふいにポタリと涙がこぼれた。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]95、96より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念... 2023.04.15 は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行
さ・ざ・しゃ・じゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(115)“ すっ” ほんとうの母は、祖母の言ったように、自分を生んで二時間で死んでしまったような気がした。信夫は菊と待子を半々に見ていたが、すっと立ちあがると台所にはいった。だが、どこに仏壇の膳があるのかわからない。祖母のトセは、信夫が台所にみだりにはいること... 2023.04.15 さ・ざ・しゃ・じゃ行
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(114)“ ふっ” 自分だけが母の子でないような、ひがみすら感じた。(いいよ。ぼくはおばあさまがまもっていてくれるから)信夫はふっとそう思って慰められた。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]75、76、77より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は... 2023.04.15 は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(113)“ ふっ” (お祈りなんか、なきゃいいのに)食事時が近づくと、信夫はふっとそう思って侘しくなることがあった。そして、きょうはわけても寂しかったのである。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]68、69より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は... 2023.04.15 は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行
さ・ざ・しゃ・じゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(112)“ じっ” 食前には、必ず菊が祈り、父の貞行と待子は指を組んで祈る姿勢になった。その度に信夫は自分だけが除け者にされたようで、三人の祈る姿をじっと見すえるように眺めた。その寂しさは、ともすると食事中も消えないことが多かった。信夫はなかなか祈りに馴れるこ... 2023.04.15 さ・ざ・しゃ・じゃ行
さ・ざ・しゃ・じゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(111)“ そっ” お手玉はふじ子が一番上手だった。いつも相手をしているのか、吉川も案外上手だった。信夫が一番下手だったが、少し上手にやると、ふじ子のつぶらな目が嬉しそうにそっと笑った。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]53より〈著作物の使用について〉三浦綾子... 2023.04.15 さ・ざ・しゃ・じゃ行
は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(110)“ ぺこり” 「こんにちは」信夫がこたえて、ぺこりとおじぎをすると、ふじ子は急にはにかんで母の肩にかくれるようにした。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]47、48より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益... 2023.04.15 は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行
か・が・きゃ・ぎゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(109)“ くるり” 「こんにちは」その母親におくれて、外から元気よくはいってきた吉川の妹のふじ子はくるりと愛らしい目を信夫に向けた。待子と同じ年ごろである。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]45、46より〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三... 2023.04.15 か・が・きゃ・ぎゃ行
ま・みゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(108)“ まじまじ” 「そうなんだ。おかあさんがかわいそうだから、殴ったりけったりしないで下さいって、おとうさんに手紙をかいて死のうかなあと思うことがあるんだよ」「ふうん」信夫はまじまじと吉川の顔を見た。えらいと思った。そして、そんなにまで母のことを思う吉川が少... 2023.04.15 ま・みゃ行
さ・ざ・しゃ・じゃ行 オノマトペで楽しむ三浦綾子(107)“ じっ” 「うん、死にたいと思うことがあるな」吉川が寂しそうに笑った。信夫は吉川をじっとみつめていたが、鉢の万年青に目を外らした。窓の向こうを子供たちが四、五人走って行った。三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]27、28より〈著作物の使用について〉三浦... 2023.04.15 さ・ざ・しゃ・じゃ行