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【案内人ブログ】№79(2024年3月)自叙伝 「三浦綾子文学案内人を生きる」を自費出版して                                      記:森敏雄

私は三浦文学案内人の第一期生である。ちなみに第一期生は男性1人、女性4人の計5人であった。私たちは、冬期研修(11月から翌年3月までの延べ10回講座)3年を経た2013年(平成24年)3月25日三浦光世館長から「三浦文学案内人」の委嘱状を拝...
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【案内人ブログ】№78(2024年2月)             三浦文学案内人の会10周年のつどいを終えて  記:山川弘子

1月26日、三浦綾子記念文学館中央ホールで「三浦文学案内人の会」発足10周年のつどいが開催されました。近藤弘子案内人が司会を務め、最初に三浦会長のご挨拶があり、続いてアートライター古家昌弘さん(元北海道新聞文化部長)の講演がありました。  ...
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【案内人ブログ】№77(2024年1月) 三浦文学案内人の会10周年のつどいについて   記:近藤弘子

あけましておめでとうございます。 今年も案内人ブログをよろしくお願いします! 早速ですが1月26日金曜日の14時~15時30分に「三浦文学案内人の会10周年のつどい」を三浦綾子記 念文学館本館ホールにて開催いたします。 元北海道新聞文化部長...
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【案内人ブログ】№76(2023年12月)                 河﨑秋子『絞め殺しの樹』について    記:三浦隆一

まず本の題名が異形である。樹木とはその場に吃立しているものである。その樹木が絞め殺すとは、とSF的想像力を駆使する人もいるのではないか。種は本文を読んでいくと中盤で明らかにされる。 主人公の橋宮ミサエは、昭和元年に根室で生まれた。著者にとっ...
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【案内人ブログ】№75(2023年11月) 菱谷良一氏 「生活図画事件」に関する雑感  記:森敏雄

2020年6月27日三浦綾子記念文学館で行われた、菱谷良一氏のオンライン講演会をユーチューブで視聴した。本講演会は無観客で、田中綾館長のインタビュー形式で対談が進められた。特筆すべき点を次に列挙してみよう。 我々は名前ではなく、一人ひとり番...
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【案内人ブログ】№74(2023年10月)                   三浦綾子を語らずにはいられない 記:森敏雄

9月30日NHKラジオ深夜便のアンカー「明日へのことば」に、“始める一歩が道をひらく”というタイトルで、三浦綾子初代秘書 宮嶋裕子氏が出演した。愛別在住の友人が教えてくれたので、私は聴き逃しサービスでこの放送を聴いた。宮嶋裕子氏(旧姓夏井坂...
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【案内人ブログ】№73(2023年9月) 三浦光世、短歌との出会いから三浦文学へ 記:三浦隆一

「短歌とはこれを己が命とする者もいるが、文芸の一分野であって、要するに趣味嗜好に属するものであり、表現欲を充足させる一つに過ぎないものなのである」とは、三浦光世さんの言である。 とはいえ、当文学館館長・田中綾の『書棚から歌を』を読むと、とて...
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【案内人ブログ】№72(2023年8月)                最近の三浦綾子記念文学館と三浦文学案内人  記:近藤弘子

三浦綾子ファンの皆さまこんにちは! コロナが収まってきた近頃の文学館や案内人の活動などをご報告いたします。 嬉しいことに、5月頃から個人・団体・海外からお客様が増えてきています。 まずは団体の方のみを案内人がガイドすることになりました(コロ...
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【案内人ブログ】№71(2023年7月)  百寿大学講座「綾子と海」~講演報告        記:山口眞由美                                      

こんにちは、はじめまして。三浦文学案内人の山口です。去る6月8日、旭川市中央公民館の 「百寿大学」講座で、三浦綾子文学の講演が行われましたので、今回はその報告をいたします。 この講演、あろうことか講師のうちの一人は、この私なんです。ほとんど...
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【案内人ブログ】№70(2023年6月)       塩狩峠 文学碑の除幕式に参加して 記:工藤和恵

4月28日、和寒町にある「わっさむ塩狩峠公園」がオープンし、そこに新しく設置される三浦綾子「塩狩峠」文学碑の除幕式が行われた。 デザイン・制作は町内に住む彫刻家の長澤裕子さん。私は彼女と三浦綾子読書会でご一緒させていただいているが、真摯に作...
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【案内人ブログ】No.69(2023年5月) 今求められている知里幸恵 記:三浦隆一

今年2023年3月「大雪と石狩の自然を守る会」と「旭川サケの会」は合同でアイヌの儀式「カムイノミ」を行い、旭橋をバックにサケの稚魚を放流した。秋の「カムイチェップノミ」は昔からアイヌがやっていた伝統的行事であるが、春の放流の為の神事では本来...
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【案内人ブログ】№68(2023年4月)「三浦綾子『旭川市民文芸』寄稿作品集」の完成をめぐって    記:森敏雄

このほど、A4サイズ100ページ余の標記作品集が完成した。学芸員の全面協力を得て、構想からゴールまで約3ヶ月を要した。 刊行のそもそもの動機は、三浦綾子生誕100年を記念した田中綾館長執筆による小説『あたたかき日光-光世日記より』にあった。...
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【案内人ブログ】No.67(2023年3月) 企画展の準備に参加しました!記:近藤弘子          

2023年4月1日から、三浦綾子記念文学館 本館2Fにて企画展「綾子と海」が始まります。私たち、三浦文学案内人は展示委員会として参加させていただきました。文学館カタログvol.7に素敵な海の景色と共に、私たち案内人の文章が載っています。見て...
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【案内人ブログ】No.66 『三浦綾子生誕100年記念文学アルバム』を読んで 記:森敏雄

帯に曰く~ひかりと愛といのちの作家 「ひとはどのように生きたらいいのか」人間のあり方を問いかける、ひかりと愛といのちの作家三浦綾子の生誕100年を振り返る記念文学アルバム。~ 三浦綾子。1922(大正11)年4月25日、北海道旭川市生まれ。...
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【案内人ブログ】No.65 三浦綾子さんと大雪山について 記:森敏雄

順不同で恐縮だが、私の知る限り、三浦綾子さんは①北海道新聞社編『大雪山物語』に“大雪山と私”と題する原稿用紙2枚程度の小文を寄せている。②ぎょうせい(株)編『日本の名山1 大雪・日高と北海道の名山』に“大雪山に想う”と題する原稿用紙5、6枚...
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【案内人ブログ】No.64 外国樹種見本林に思う 記:三浦隆一

三浦文学館は外国樹種見本林の中にあるが、私の好きな樹高20mにも達する「ハルニレ」の木があるところが、私のお気に入りの場所だ。 ヨーロッパのハルニレはエルムと呼ばれて樹高45mにもなり、画家ジョン・コスタブルの「ソールズベリー大聖堂の南西か...
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【案内人ブログ】No.63 ラジオ番組に出演しました!! 記:近藤弘子

こんにちは、近藤弘子です。 今回は、10月14日(金)ラジオカロスサッポロ「ここは一丁目一番地書店」に電話出演させて頂いた時の報告です!! このラジオ番組は本のことを楽しく語り合う番組で、リスナーさんに三浦綾子ファンがいらっしゃるようで、今...
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【案内人ブログ】No.62 三浦綾子さんと向田邦子さんの接点についての断想 記:森敏雄

そもそもの始まりは8月21日、北海道新聞論説委員白井高秋氏のオピニオン・コラムであった。主題は「小さき者へのまなざし」。1981年8月22日台湾旅行中、航空機事故で亡くなった向田邦子さんの没後41年を追悼したものだ。『父の詫び状』の中の「薩...
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【案内人ブログ】No.61 『三浦綾子文学の本質と諸相』を読んで 記:森敏雄

三浦綾子生誕100年記念として出版された竹林一志著『三浦綾子文学の本質と諸相』を読んだ。読み応えのある内容であった。 まずは三浦綾子文学の特徴が列挙されていた。寸分もスキのない見事な分析である。① キリスト教信仰に基づく、伝道志向の文学② ...
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【案内人ブログ】No.60「敗戦」をめぐって 記:三浦隆一

私は今、BS朝日で全国放送された三浦綾子生誕100年記念番組「いのちの言葉つむいで」を観て、このブログを書いている。敗戦という言葉を表題に使ったのは、日本とイタリアの両国が共に敗戦国であるという単純な事実からそう書いたのであって、別に政治的...
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【案内人ブログ】No.59 『三浦綾子論 その現代的意義』を読んで 記:森敏雄

三浦綾子生誕百年記念として、小田島本有著『三浦綾子論 その現代的意義』が出版された。6月3日発売開始、インターネットでは、 没後20年以上が経った現在でも、三浦綾子の文学はまったく色褪せていない。「罪と神によるゆるし」をテーマとした作品群に...
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【案内人ブログ】No.58 案内人でYouTubeを始めました! 記:山川弘子

こんにちは。案内人の山川弘子です。“三浦文学案内人のおしゃべりタイム”をYouTubeで配信しています。コロナ禍で、文学館も休館を余儀なくされ、お客様をお迎えすることが出来ないときがありました。それでも、文学館を応援してくださるファンの皆様...
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【案内人ブログ】No.57「十勝岳」が「日本ジオパーク」に新規認定 記:森敏雄

美瑛・上富良野・新得にまたがる標高2077mの活火山「十勝岳」が本年1月28日「日本ジオパーク」に新規認定された。北海道では「三笠」、「とかち鹿追」、「洞爺湖有珠山」、「アポイ岳」、「白滝」に次ぐ6番目である。このうち、「三笠」及び「とかち...
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【案内人ブログ】No.56 映画『われ弱ければ』を観て 記:三浦隆一

綾子さんがこの小説を書いたのは、作家デビューから20年以上が経ち、全集の企画が持ち上がってきた頃のことだった。それまで一連のクリスチャンを題材とした伝記小説を書いてきた綾子さんは、矢島楫子を書くにあたっては、これまで書いてきたような方法では...
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【案内人ブログ】No.55「プリズム―ひかりと愛といのちのかがやき」展を観て 記:森敏雄

三浦文学案内人の1期生・森敏雄です。案内人活動もいよいよ10年目を迎えました。初心を忘れず日々精進を重ねていく所存です。4月25日(月)、三浦綾子さんは生誕100年を迎えます。これを記念し、三浦綾子記念文学館では2階第4展示室及び回廊におい...
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【案内人ブログ】No.54 『われ弱ければ 矢島楫子伝』映画化 記:近藤弘子

こんにちは。案内人の近藤弘子です。以前、『母』が映画化されたのを覚えていますか?国内で女性最年長の山田火砂子監督の映画です。その山田監督が、綾子さんの作品『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』を映画化してくださいました! 『われ弱ければ 矢嶋楫子伝』...
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【案内人ブログ】No.53 前川正が与えた希望 記:三浦隆一

前川正は、綾子さんの2歳年上であり、小学校2年の時に家の近くに引越してきた幼なじみでもあり、旭川の名門である旭川中学(今の旭川東高校)に一番で入学した秀才だった。二人とも結核を病んでいたことがきっかけで再会することになった時、彼は北大医学部...
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【案内人ブログ】No.52 『したきりすずめのクリスマス』 記:山谷京子

『したきりすずめのクリスマス』は、三浦綾子さんの『珍版 舌切雀』という戯曲をもとに、みなみななみさんが絵を描かれた絵本です。絵本とはいえど、日本語と英語で書かれており、世界中の人が読めますし、子供から大人まですべての人が楽しめる本で、英語の...
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【案内人ブログ】No.51 秋岡康晴氏と三浦綾子文学・同文学館の接点について 記:森敏雄

令和3年度旭川市文化功労賞は秋岡康晴氏が受賞した。今回の受賞は、毎週1回読書会を26年間継続して来たことや旭川藤高(現・旭川藤星高)在職当時の作文教育指導、自主夜間中学遠友塾へのボランティア支援などが高く評価された。作文教育といえば、三浦綾...
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【案内人ブログ】No.50 八柳務さんのこと 記:村椿洋子

私は頼まれていた郵便物の管理のため、一日おきに旧八柳宅を訪れていた。その時、近所で飼われているという猫が八柳宅玄関前をうろついていた。居間の高い窓を見上げている。「アッ!この猫ちゃん、前に開けっ放しの玄関から家の中に入ってきた猫ちゃんだ!」...