オノマトペで楽しむ三浦綾子(14)“きりっ”

か・が・きゃ・ぎゃ行

岩吉たちの舟が近づくと、女の子たちが泣き出した。ギュツラフ夫人が、子供たちの舟に乗り移った。容閎がきりっと口を結んだまま、眉一つ動かさず、舟の中に突っ立っているのを、音吉は驚いて見た。

三浦綾子 『海嶺』[ロゴス](四)より


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