オノマトペで楽しむ三浦綾子(85)“ふっ”

は・ば・ぱ・ひゃ・びゃ行

信夫は両手を組んで、祈っている母と待子をだまってみつめていた。
祈り終わると、待子が大きな声で、
「アーメン」
と言った。
ふっと、信夫は淋しくなった。
自分だけが除け者にされたような気がした。

三浦綾子 『塩狩峠』[桜の下]33343536より


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