オノマトペで楽しむ三浦綾子(91)“すらり”

さ・ざ・しゃ・じゃ行

イタリヤポプラの下までくると、恵理子はポプラの幹によりかかって、まだ真っ白い大雪山を眺めた。
透明な青空の下に、大雪山の雪は新雪のように純白に見えた。
街から帰ってくる時々、恵理子はこうして、そのすらりとした肢体をポプラの幹にもたせて、大雪山を眺める。

三浦綾子 『果て遠き丘』[春の日](一)9より


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