【行事報告】2023年4月11日(火)13時30分から 三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』を開催いたしました。

読書会

みなさまお変わりございませんか。
三浦綾子読書会 ゆっくり読む『天北原野』が4月11日(火)に開催されました。

タイトルのとおり、三浦綾子の長編小説『天北原野』(新潮文庫)を毎回少しずつ読み進めています。今回は下巻「鬼志別」の章についての感想や意見を交わしました。

講師の森下辰衛(三浦綾子記念文学館特別研究員)から報告が届きましたので、ご紹介いたします。

4月11日午後、文学館本館2階図書コーナーで、ゆっくり読む『天北原野』読書会が開かれました。

ここ数ヶ月、毎月遠来の新しいお客さんが参加されていますが、今回も北見からお一人、湧別からお一人参加されました。

北見の方は先日の釧路の読書会にも来てくださった”追っかけ”自認の方、湧別からの方は、”疲れたらここに来るんです”と言われる方で、文学館が癒しのオアシスになってるんだと、嬉しいことでした。そういうお2人も加えて、9人で「鬼志別」の章を読みました。

前回はあき子が首を吊ってしまう壮絶な箇所、次章はこの大河ドラマの最も凄まじい章に入っていく、その合間に樺太からちょっと抜けて、猿払原野でひと休みとも言える小さな章ですが、どうしてどうして、自分を裏切ったツバメの松を見つけた完治と吊し上げられる松、完治の前に現れた200キロもあろうかという大きな熊との対決、などハードボイルドな楽しみ満載でした。「おれは悪党が好きだ」という道を選んでゆく完治たち3匹の”原野”の魅力を堪能しました。完治と命がけで向き合っていた”熊の眼差し”を深読みするすごい意見も出て、素晴らしい時でした。

次回は5月9日、いよいよクライマックス、三浦綾子文学全部でも最もすごい章の一つ「怒濤」の章に入り、その三分の一、一〜六章を読みます。(文責 森下)

次回は5月9日(火)13時30分~15時30分に開催予定です。
『天北原野』下巻 「怒涛」の章 一〜六を読み進めてまいります。

詳細は後日改めてお知らせをいたします。

ご不明点がございましたら、三浦綾子記念文学館までお問い合わせをいただければ幸いです。

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