音読チャレンジ

15秒で音読

15秒で音読できる三浦綾子(11)泳いでみたいような青……

泳いでみたいような青い空であった。じっとみつめていると、空の奥からたぐりよせられるように、細い絹糸にも似た雲が湧いてくる。 三浦綾子 『ひつじが丘』より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作...
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15秒で音読できる三浦綾子(10)光って、演出家ね。人……

光って、演出家ね。人間も光があたるかあたらないかで、あんなにも違うかしら。 三浦綾子 『積木の箱』[砂湯]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財...
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15秒で音読できる三浦綾子(9)本当に人を最も大切に……

本当に人を最も大切にすることこそ、物事の出発点でなければならない。 三浦綾子 『一日の苦労は、その日だけで十分です』[すばらしい〝愛〟](本当に人を愛せるか)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦...
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15秒で音読できる三浦綾子(8)見えんどもええ。真心……

見えんどもええ。真心は届くべ。誰にも見えん所でも、真心こめて生きるこった。 三浦綾子 『泥流地帯』[矢車](二)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「...
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15秒で音読できる三浦綾子(7)一生を終えてのちに残……

一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである。 三浦綾子 『続氷点』[たそがれ]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を...
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15秒で音読できる三浦綾子(6)〝汝の敵を愛せよ〟は……

〝汝の敵を愛せよ〟は字数にしてわずか七字だ。しかしこの七字は、また何と途方もなくバカげたむずかしい内容を持っていることだろう。 三浦綾子 『氷点』[どろぐつ]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦...
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15秒で音読できる三浦綾子(5)しかし目に見えて痩せ……

しかし目に見えて痩せ落ちた妻の肩から、白い蝶が舞いたつのをみたとたん、思いがけない愛情が胸いっぱいにひろがるのをどうすることもできなかった。 三浦綾子 『氷点』[ルリ子の死]より 〈著作物の使用について...
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15秒で音読できる三浦綾子(4)人の愛を受けるのに必……

人の愛を受けるのに必要なのは、素直に感謝して受けるということではないだろうか。 三浦綾子 『道ありき』[二九]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公...
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15秒で音読できる三浦綾子(3)親が子を愛することも、……

親が子を愛することも、男が女を愛することも、相手を精神的に自立せしめるということが、ほんとうの愛なのかもしれない。 三浦綾子 『道ありき』[二八]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権...
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15秒で音読できる三浦綾子(2)ほんとうに人を愛する……

ほんとうに人を愛するということは、その人が一人でいても、生きていけるようにしてあげることだ。 三浦綾子 『道ありき』[二八]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館...
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15秒で音読できる三浦綾子(1)愛するとは、……

愛するとは、ゆるすことでもあるんだよ。一度や二度ゆるすことではないよ。ゆるしつづけることだ。 三浦綾子 『ひつじが丘』より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営...
さ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(27)“そっくり”

(何でおかあさまにそっくりなのが悪いんだろう?) 信夫はトセの胸の中を知るはずもない。 やがて信夫は口をへの字に曲げてみる。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の...
さ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(26)“そっくり”

「お前はほんとうに顔かたちばかりか、気性までおかあさんにそっくりですよ」祖母のトセがこういう時はきげんの悪い時である。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権...
か行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(25)“きりっ”

小夜子は角屋の看板娘でした。姉のおかみは、小股の切れ上がった女で、きりっとした気性だが、小夜子はおとなしい、しかし芯のしっかりした女でした。 三浦綾子 『岩に立つ』[六 婚礼]より 〈著作物の使用につい...
か行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(24)“きりっ”

 きりっとしまっていた唇に、かすかな微笑が浮かんだ。苦い微笑であった。(もしわしが工作をしなければ……) 今頃、秀吉は奥州に兵を進めていたにちがいない。 三浦綾子 『千利休とその妻たち』[宗二打ち首](三)より ...
か行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(23)“じっ”、“きりっ”

水銀灯に照らされたその少女を、修一はじっと観察した。ボーイッシュな短い髪、黒いスラックス、短い革かビニールの赤いコート。しかし、中学三年には見えない。少し浅黒いきりっとしまった顔だ。 三浦綾子 『裁きの家』[二十二]...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(22)“きりっ”

保郎はその日、礼拝が終わるや否や、会堂を飛び出して行った。ちょうど玄関にいた和子には目もくれず、口をきりっと結んで、ひどく不機嫌な顔をしていた。 三浦綾子 『ちいろば先生物語』[ミズスマシ](3)より ...
か行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(21)“きりっ”

このコークスが火力があるの。冬には助かるの。でもね、なんぼ日本手拭いをきりっとかぶってコークス拾いに行っても、燃え殻の灰で髪の毛が真っ白になって、婆さまのような髪になるの。 三浦綾子 『母』[第三章 巣立ち]より ...
か行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(20)“きりっ”

わたしは、きりっとした恋愛をしたいと思う。愛することと、すべてを簡単にゆるすこととは別だと思う。ここまで書いて、わたしは先生の待っている三越前に出かけることにした。 三浦綾子 『帰りこぬ風』[二章](五月三十日)より...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(19)“すべすべ”、“きりっ”

どうしてこんなに白くてすべすべした肌なのかと、不思議に思うほどだ。お湯をかけても肌がぬれない。志津代は日本手拭いをきりっと絞って、肉づきのよい母の背をこすり始める。 三浦綾子 『嵐吹く時も』[湯けむり](一)より ...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(18)“きりっ”、“ぎょっ”

 血の気の失せた唇を、血のにじむほどにきりっと嚙んで、「今にわかる日が来るわ。兄さんの犯した罪に時効はないってことも」 ぎょっとするような、冷たい声だった。 三浦綾子 『天北原野』[水脈](一)より 〈...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(17)“きりっ”

三年前、貴乃は流産してから少し瘦せた。それがかえって貴乃を若く見せているのかも知れない。裾短にきりっと着物を着、たすきをかけて、今ホタテのフライを揚げ終わったところだ。 三浦綾子 『天北原野』[赤紙](一)より ...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(16)“きりっ”

あき子は、体を洗う手をとめて鏡の中の自分を見、きりっと唇を結んだ。利かん気のあき子がそこにいた。この顔が自分だとあき子は思う。あき子は、一つの決意を固めていた。 三浦綾子 『天北原野』[絃歌](三)より ...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(15)“きりっ”

(淋しくても、がまんしなければ……) 貴乃は、健康な赤い唇をきりっとかみしめる。 今日は孝介の第二の出発の日なのだ。 三浦綾子 『天北原野』[行く雲](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(14)“きりっ”

岩吉たちの舟が近づくと、女の子たちが泣き出した。ギュツラフ夫人が、子供たちの舟に乗り移った。容閎がきりっと口を結んだまま、眉一つ動かさず、舟の中に突っ立っているのを、音吉は驚いて見た。 三浦綾子 『海嶺』[ロゴス](...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(13)“きりっ”

手の甲で涙を拭いながら、音吉は岩松を見た。きりっと結んだ岩松の唇が、かすかにふるえている。岩松は死んで行った仲間たちのことを考えていたのだ。 三浦綾子 『海嶺』[鷗](三)より 〈著作物の使用について〉...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(12)“ぐいぐい”、“きりっ”

首をすくめながら、清志はふっと母を思い出した。母も痛いほどよく首をこすってくれたものだった。清志はまた泣きたくなった。しかし、きりっと口を一文字に閉じて、清志は窓から外を見た。 三浦綾子 『奈落の声』[三]より ...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(11)“ふっ”、“きりっ”

首をすくめながら、清志はふっと母を思い出した。母も痛いほどよく首をこすってくれたものだった。清志はまた泣きたくなった。しかし、きりっと口を一文字に閉じて、清志は窓から外を見た。 三浦綾子 『奈落の声』[三]より ...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(10)“きりっ”

三歳年上の姉の評によると、わたしはめったに笑顔を見せたことのない、無口で無愛想な子だったという。眉がうすく、口が必要以上にきりっとしまっていて、人の心を見透かすような目をしていたそうだ。 三浦綾子 『石ころのうた』[...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(9)“きりっ”

「一言で申し上げますと『いい先生』とより言い様がございません。きりっとして、冴えた先生でした。厳しいけれど暖かくて、大変慕われた先生でした。 三浦綾子 『愛の鬼才』[第十一章](二)より 〈著作物の使用...
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