教材

漢字ドリル

三浦綾子で漢字ドリル(9)小学2年生

ちらつきはじめた(ゆき)が、あけ放した(きょうしつ)の窓から、ひとひら、ふたひら入って(く)る。 三浦綾子 『泥流地帯』[雪の道](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三...
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三浦綾子で漢字ドリル(8)小学2年生

(ばしゃ)が(いちだい)ようやく(とお)れる(やまみち)だ。両側の山の斜面の紅葉が美しい。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](四)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾...
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三浦綾子で漢字ドリル(7)小学3年生

拓一は何をして(あそ)ぼうかと、昨夜から考えていたことを今また考える。秋の日は(みじか)いのだ。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人...
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三浦綾子で漢字ドリル(6)小学4年生

「兄ちゃん、天気だべか」「天気だべや。(きのう)まっかな(ゆうや)けだったからな」 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文...
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三浦綾子で漢字ドリル(5)小学3年生

パッと耕作は(お)き上がる。いつもこうだ。耕作は寝(お)きがいい。ねむたがったり、ぐずったりしない。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団...
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三浦綾子で漢字ドリル(4)小学2年生

(あに)の拓一と遊ぶことはめったにないから、耕作も(えんそく)の(まえ)の日のように、わくわくして寝た。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益...
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三浦綾子で漢字ドリル(3)小学2年生

拓一は寝返りを打った。どこからかすきま(かぜ)が(かお)に(あ)たる。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三浦綾子記念文化財団」が所...
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三浦綾子で漢字ドリル(2)小学5年生

(そふ)の目がきらりと光る。それが涙だと耕作は知っている。が、(そふ)は決して涙をこぼさない。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法人三...
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三浦綾子で漢字ドリル(1)小学3年生

小学校へ入る前から本好きの耕作は、うす(ぐら)い(せきゆ)ランプの下で、先生から借りた(どうわ)の本を読んでいる。 三浦綾子 『泥流地帯』[山合の秋](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(21)“きりっ”

このコークスが火力があるの。冬には助かるの。でもね、なんぼ日本手拭いをきりっとかぶってコークス拾いに行っても、燃え殻の灰で髪の毛が真っ白になって、婆さまのような髪になるの。 三浦綾子 『母』[第三章 巣立ち]より 〈著作物の使用について〉三...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(20)“きりっ”

わたしは、きりっとした恋愛をしたいと思う。愛することと、すべてを簡単にゆるすこととは別だと思う。ここまで書いて、わたしは先生の待っている三越前に出かけることにした。 三浦綾子 『帰りこぬ風』[二章](五月三十日)より 〈著作物の使用について...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(19)“すべすべ”、“きりっ”

どうしてこんなに白くてすべすべした肌なのかと、不思議に思うほどだ。お湯をかけても肌がぬれない。志津代は日本手拭いをきりっと絞って、肉づきのよい母の背をこすり始める。 三浦綾子 『嵐吹く時も』[湯けむり](一)より 〈著作物の使用について〉三...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(18)“きりっ”、“ぎょっ”

血の気の失せた唇を、血のにじむほどにきりっと嚙んで、「今にわかる日が来るわ。兄さんの犯した罪に時効はないってことも」 ぎょっとするような、冷たい声だった。 三浦綾子 『天北原野』[水脈](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(17)“きりっ”

三年前、貴乃は流産してから少し瘦せた。それがかえって貴乃を若く見せているのかも知れない。裾短にきりっと着物を着、たすきをかけて、今ホタテのフライを揚げ終わったところだ。 三浦綾子 『天北原野』[赤紙](一)より 〈著作物の使用について〉三浦...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(16)“きりっ”

あき子は、体を洗う手をとめて鏡の中の自分を見、きりっと唇を結んだ。利かん気のあき子がそこにいた。この顔が自分だとあき子は思う。あき子は、一つの決意を固めていた。 三浦綾子 『天北原野』[絃歌](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(15)“きりっ”

(淋しくても、がまんしなければ……) 貴乃は、健康な赤い唇をきりっとかみしめる。 今日は孝介の第二の出発の日なのだ。 三浦綾子 『天北原野』[行く雲](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営...
か・が・きゃ・ぎゃ行

オノマトペで楽しむ三浦綾子(14)“きりっ”

岩吉たちの舟が近づくと、女の子たちが泣き出した。ギュツラフ夫人が、子供たちの舟に乗り移った。容閎がきりっと口を結んだまま、眉一つ動かさず、舟の中に突っ立っているのを、音吉は驚いて見た。 三浦綾子 『海嶺』[ロゴス](四)より 〈著作物の使用...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(13)“きりっ”

手の甲で涙を拭いながら、音吉は岩松を見た。きりっと結んだ岩松の唇が、かすかにふるえている。岩松は死んで行った仲間たちのことを考えていたのだ。 三浦綾子 『海嶺』[鷗](三)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(12)“ぐいぐい”、“きりっ”

首をすくめながら、清志はふっと母を思い出した。母も痛いほどよく首をこすってくれたものだった。清志はまた泣きたくなった。しかし、きりっと口を一文字に閉じて、清志は窓から外を見た。 三浦綾子 『奈落の声』[三]より 〈著作物の使用について〉三浦...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(11)“ふっ”、“きりっ”

首をすくめながら、清志はふっと母を思い出した。母も痛いほどよく首をこすってくれたものだった。清志はまた泣きたくなった。しかし、きりっと口を一文字に閉じて、清志は窓から外を見た。 三浦綾子 『奈落の声』[三]より 〈著作物の使用について〉三浦...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(10)“きりっ”

三歳年上の姉の評によると、わたしはめったに笑顔を見せたことのない、無口で無愛想な子だったという。眉がうすく、口が必要以上にきりっとしまっていて、人の心を見透かすような目をしていたそうだ。 三浦綾子 『石ころのうた』[一]より 〈著作物の使用...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(9)“きりっ”

「一言で申し上げますと『いい先生』とより言い様がございません。きりっとして、冴えた先生でした。厳しいけれど暖かくて、大変慕われた先生でした。 三浦綾子 『愛の鬼才』[第十一章](二)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(8)“きりっ”

〈……杉浦先生には男らしくあやまること。わたしはうちが清潔になったら帰るわ。あんたもきりっと清潔になりなさい〉 いく度も読み返した手紙を、一郎は折りたたんで、再びポケットに入れた。 三浦綾子 『積木の箱』[終章]より 〈著作物の使用について...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(7)“きりっ”、“じっ”

色の白い、御所人形のような愛らしい子供である。小さな赤い唇をきりっと結んで、流れに足をいれ、前こごみになって、じっと水面を見ているのが、学芸会に出ているような真剣さだ。 三浦綾子 『積木の箱』[坂道]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(6)“どっか”、“きりっ”

そして男は、その屋台に上がりこみ、真ん中に敷かれた薄い座布団にどっかとあぐらをかく。元の地色もわからないような帆前掛をきりっと締め直し、男は並べた下駄を手に取って順に直していく。 三浦綾子 『銃口』[縁](一)より 〈著作物の使用について〉...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(5)“きりっ”

耕作は先頭に立って歩き出す。前のほうを女子組が行く。男子も女子も、ほとんどが着物だ。肩から斜めに弁当を背負う者、腰にきりっと弁当を結びつけている者、様々だ。 三浦綾子 『続泥流地帯』[深山峠](一)より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(4)“きりっ”

きりっとした眉の、どこか淋し気な横顔の男の人を見た時、わたしは正直いって、ママに嫉妬を感じた。わたしは咄嗟に車のナンバーに目を見やった。その番号を、わたしは頭に入れたのだ。 三浦綾子 『石の森』[第一章 燈のない部屋](一)より 〈著作物の...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(3)“きりっ”

「教えてくださいな」 待子は吉川のひざをゆすった。吉川はきりっと結んだ唇に人さし指を当てて、信夫にうなずいてみせた。 三浦綾子 『塩狩峠』[かくれんぼ]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(2)“くるり”、“きりっ”

待子は目がくるりとした丸顔で色が白い。きりっとむすんだ口もとが生意気なのも愛らしかった。妹だと思うと信夫はうれしくて、わざとだまって待子の横をすりぬけようとした。 三浦綾子 『塩狩峠』[桜の下]より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(1)“つくづく”、“きりっ”

信夫は今、鏡にむかってつくづくと自分の顔をみつめていた。形のよい円らな目、通った鼻筋、きりっとしまった厚くも薄くもない唇。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]5より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する...