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学校向け

オノマトペで楽しむ三浦綾子(126)“うっかり”

そう夏枝は、村井にいいたかった。しかしそのどの言葉も、うっかり外に吐きだすことのできない言葉であった。誰にもいえない言葉を抱いている自分自身が、夏枝にはだれよりもあわれに思えてならなかった。 三浦綾子 『氷点』[歩調]より 〈著作物の使用に...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(99)“ おずおず”

貞行の声がきびしかった。「いいえ。雨が降った時はどうするか決めていなかったの」信夫はおずおずと貞行を見た。 三浦綾子 『塩狩峠』[桜の下]167、168、169より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(54)“ぴたり”“おろおろ”

そう言うや否や、貞行はピタリと両手をついて、おろおろしている六さんと虎雄に向かって深く頭を垂れた。そして、そのまま顔を上げることもしなかった。その父の姿は信夫の胸に深くきざまれて、一生忘れることができなかった。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]1...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(50)“おどおど”

「虎雄君。君の手を見せてほしい」貞行は虎雄に微笑を見せた。虎雄はおどおどと汚れた小さな手を出した。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]167、168より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権は、三浦綾子記念文学館を運営する「公益財団法...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(48)“さっ”“うろうろ”

「そうです。ぼく町人の子なんかに屋根から落とされたりするものですか」信夫の言葉に貞行の顔色がさっと変わった。六さんはうろうろとして貞行を見た。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]158、159より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世の著作権...
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オノマトペで楽しむ三浦綾子(47)“いらいら”

「ちがう。ぼくがひとりで落ちたんだ」信夫がいらいらと叫んだ。貞行は微笑して、二、三度うなずいた。信夫に年下の友だちをかばう度量のあることが嬉しかった。 三浦綾子 『塩狩峠』[鏡]155、156より 〈著作物の使用について〉三浦綾子・三浦光世...